Story 尚覚ものがたり

尚覚ものがたり

とにかく、最高の泡盛をつくりたい。
そして海の外にも、泡盛の魅力を届けていきたい。

そんな素朴な情熱のもと、「尚覚」は誕生しました。600年以上前に沖縄で生まれ、受け継がれてきた泡盛。この小さな島の泡盛は、まだまだ大きな可能性を秘めていると、わたしたちは信じています。

尚覚を手がけたのは、瑞泉酒造。130年以上の歴史と伝統をもつ、泡盛の名門です。古来、琉球王朝では、酒づくりは王府の厳格な管理下に置かれる職業でした。その流れをくむ瑞泉酒造は、1887年の創業以来、首里城のふもとに工場を構え、泡盛業界の中心を担ってきた蔵元です。

お米は沖縄県産の長粒種米のみを使用し、”53度”の度数として仕上げました。泡盛を初めて飲む海外の方にも、長年楽しんでいる愛好家の方にも、自信を持って届けられる一杯。わたしたちの泡盛づくりへの情熱と、沖縄への誇りが、尚覚には込められているのです。

お米へのこだわり

お米へのこだわり

一般的に泡盛は、タイから輸入したお米を使ってつくられることがほとんど。全国に流通している泡盛の中で、国産米を原料としたものは大変希少。タイ米を原料とした泡盛が99%以上であるのに対し、国産米を使ったものは1%未満とされています。

原料として希少な国産米の中でも、尚覚では、沖縄県産のお米のみを使うことにこだわりました。沖縄県産のお米の美味しさを最大限に活かすため、製造過程を一から見直し、仕上げています。

これまで以上に手間ひまをかけてつくりあげた、“Made in Okinawa”の味を、ぜひお楽しみください。

「てるしの」の島、伊平屋島

「てるしの」の島、伊平屋島

お米の産地は、沖縄の最北端に位置する伊平屋島(いへやじま)。

広々とした田畑やサンゴ礁が連なる海岸線が美しい、自然に恵まれた島です。

お米の生産量が極めて少ない沖縄において、伊平屋島は大変珍しい米どころ。伊平屋島の200m級の山々が生む豊かな水資源は、古くから稲作文化を育んできました。収穫が近づくと、島が黄金色の稲穂の絨毯で覆われ、圧巻の景色が広がります。

伊平屋島の別名は、太陽神を意味する「てるしの」の島。太陽の光をたっぷり浴びてすくすくと育った上質なお米で、尚覚の甘くて芳醇な味は生み出されています。

度数へのこだわり

度数へのこだわり

泡盛は年月の経過とともに熟成が進み、風味が変化していくのが魅力の一つ。10年、20年経って熟成が進んだ泡盛が、競売にかけられることもあります。

泡盛の一般的なアルコール度数は、25度〜40度。通常は蒸留後に加水をし、度数を調整しています。しかし尚覚は、酒造の過程で一滴も水を加えていません。そのため尚覚は、”53度”という極めて高い度数を誇ります。水の比率が少なく熟成成分が凝縮された尚覚は、寝かせれば寝かせるほど、まろやかな風味が増していきます。

開栓後もフタを閉めておけば、瓶の中で熟成が進んでいきます。長い時間をかけて泡盛を育て、味わっていく。そんな泡盛の魅力が、尚覚には詰まっています。